同じ家具を使った家でも「写真映え(まさにインスタ映え!)」する家としない家があること、ご存知ですか?
うちのインテリアはオシャレじゃない、と言われる方の家には共通点があります。
その共通点を少し変えるとがらっとおしゃれな印象に変わります。
それは何か。
ひとつは照明。そしてもうひとつは、壁の素材なのです。

とてもシンプルな造作家具とテーブルのLDKがおしゃれだと感じる理由は・・・
目次
天井の真ん中から煌々と照らす照明を変える
「青味のある明るい照明」を、天井の真ん中から煌々と照らす。
家全体をしっかり明るくしたいから、という理由で特に男性に好まれます。
お子さんがいる家庭では「目が悪くなるから」とこのような照明を選ぶことも多いですね。
しかしこの「シーリングライト」という室内を明るく照らす照明が、室内全体を強く青白く照らしてしまうことで、病院や研究所のように「少し冷たく、ハードな印象」に見せてしまいます。

シーリングライトが室内全体を明るく照らす
照明の位置を低くして明かりの色を変える
照明の位置を低くして、明かりの色を替えるだけで印象が変わります。
壁やインテリア素材を「ソフト」に見せてくれます。やさしい印象になりますね。
写真を撮るとよく分かります。
これでオシャレ感がでるか否か、おおきな分かれ目になると思います。
白熱灯のオレンジ色のあかりが苦手な人もいます。
その場合は青みがかかった昼光色よりも、自然な色合いになる昼白色を選べばよいと思います。

間接照明や壁にブラケット照明を設けて、リビングを直接煌々と照らさない
しっかり明るく照らしたいときは
とはいえ、勉強をする、作業をするというときに明るい空間にしておきたい、という人もいるでしょう。
一般的なシーリングライトでも今は調光・調色できるものが増えています。
そのようなものを選んで、状況に応じて明るさに変化をつけると良いと思います。
ただ、明るさを落としただけだとインテリアとしてはあまり変わりません。
空間をおしゃれに見せたいときは、天井に設けるシーリングライトに加えて、低い位置にフロアスタンド、ペンダントライトなど手元を照らしてあげる照明を設けるだけでも変わると思います。

フィンランドで泊まった宿の寝室。 照明の位置が低く、明かりが暖かい
壁の素材感からテカリをなくす
もうひとつ、変えるとインテリアが上品に変わるのが「壁の素材」です。
壁を変えるとなると、リフォームが必要になりますので、特にこれから家を建てる・リフォームする、という方必見です。
最初の写真のLDKの壁素材はシラス壁という左官材。
床も無垢のヒノキフローリングです。
左官材にする、塗装にする、部分的に板張りにするなど配慮すると照明の明かりをやさしく吸収してくれます。
賃貸住宅などでよく使われるビニールクロスは、汚れに強く、貼り替えがしやすいテカリのあるものが多いです。
このようなテカリと全体を煌々と照らす照明が共存すると、高い家具を置いてもオシャレ感がでません。
チープに見せてしまうのは、その壁紙が原因である、かもしれません。
マットな質感の壁紙に張り替える
まず、ビニルクロスを壁仕上げにするときは、その質感に気を付けます。
テカリのあるビニルクロスは確かに汚れに強い。
でも、汚れに強いビニルクロスは拭いたりすることはできても、汚れないというわけではありません。
経年変化で焼けますし、全体に汚れてくることは変わりません。
ある程度の年数でクロスの貼り替えが必要になるのであれば、できるだけテカリの少ないものを選んだ方がよいと私は思っています。

壁紙やインテリアファブリックを選ぶときに素材感を意識する
テカリを感じない壁にペイントする
リフォームの場合、漆喰や珪藻土などの左官壁は、インテリアをおしゃれにみせるだけでなく室内の空気環境もよくなるのでオススメです。
DIYでできるのが、テカリを感じない壁にペイントすること。
我が家でも、事務所でも使用しているFarrow & BallペイントはDIYでもペイントで壁のテカリが減ります。
漆喰塗料などを使用しても良いでしょう。
壁を変えるのは少し大変ではありますが「うちの家はどうしてオシャレなインテリアにならないのだろう?」と悩む方には本当にオススメです。

みゆう設計室の事務所もF&Bペイントでセルフペイントしました